STのターゲットとして, ``dump''を指定して実行することにより, ASCII形式にて出力する.
"ダンプファイル名"は, dumpfileサブルーチンで指定する. dumpfileサブルーチンが指定されていない場合, moduleサブルーチンの値となる.
下記のような形式にて,出力される. name:行は,ピンの名前, bit:行は各ピンのビット幅を表している.その後に, 1サイクル1行で各ピンの値が出力される.
name: CLK_CONF,RST_X,DIN,LINE,BLOCK,CTR,IO_W,IO_S,IO_E,IO_N bit: 1,1,1,4,4,1,4,4,4,4 1,0,1,0,1,0,0,0,0,0 1,0,0,0,1,0,0,0,0,0
ASCII形式の出力ファイルの名前を指定する.
dumpfile "ファイル名";
dump_pins "ピン名1", "ピン名2", "ピン名3",......;
ASCII形式にて出力したいピン名を列挙する.出力ファイル内のピンの並びはpinorderサブルーチンで指定した順番になる.
dump_pinorderで指定されていない場合は,全ピンが出力される.すべてのピンの信号を出力したくない場合にdump_pinsを使用する.
dumpターゲットによりASCII形式で出力したファイルをバイナリ形式に変換することができる.この変換には, mem2bin.plを利用する.使用方法は下記の通りである.
% mem2bin.pl -B バイト幅 アスキー形式入力ファイル >バイナリ形式出力ファイル 名
-Bは, 1サイクルで利用するデータのバイト幅である.入力もしくは出力ピンの数が-Bで指定した数の8倍以上になってはならない.
出力ファイルには,入力ファイルに記載されている最初のピンが, LSBとなる. リスト12.1[ダンプファイル]に示すファイル(test.in.dump)を次のように変換する.
% mem2bin.pl -B 4 test.in.dump > test.in.dat