研究室配属を希望する学生へのメッセージ

小林研では、「先生に意見できる学生(言葉悪く言うと文句を言える学生)」を求めています。私へのイエスマンは不要です。

指導のモットーは「よく学び、よく研究し、よく遊べ」です。よく学ぶことで近い将来と遠い未来の自分の糧になります。よく研究することでのどうやって新しいことに挑戦することができるかを学ぶことができます。

研究とは勉強と異なり、誰もやっていない新しいことを発見することです。よく遊ぶことで、気分転換をすることができます。それにも増して、遠い将来の自分への糧となるのです。自動車のハンドルに「遊び」が必要なように、人生にも遊びが必要です。ひとつのことに集中することも重要ですが、変化の早いこの世の中で、若い時にやっていたことでそのまま定年までやりきることはほぼ不可能です。もちろん、昨年ノーベル賞を取られた赤崎先生のような例もあります。しかし、共同受賞者の天野先生は同じ材料であるGaNながら、研究をパワー半導体という違うベクトルに向けておられます。

新しいことに挑戦するのに必要なものは「好奇心」です。好奇心を磨くのに重要な役割を果すのは「遊び」の部分なのです。一つのことに邁進するのは「職人」です。多くの職人芸が一子相伝であるように、職人は少なくても良いのです。今の時代に必要なのは「リーダー」です。当研究室で過ごすことにより、リーダーとなるのに必要な「コミュニケーション力」、「決断力」,「インフルエンス力」を磨くことができるように教育します。

もちろん研究室で推進している「集積回路の信頼性」、「パワー半導体回路」の研究を行い、日本のみならず、海外で積極的に発表してもらいます。研究の主体はあくまでも学生である皆さんです。私と一緒に、時には苦しいかもしれませんが、楽しく研究生活を過ごしましょう。


Last modified: Wed Jan 4 18:14:13 JST 2017